こんにちは。
プラナス歯科府中クリニックの堀内です。
今回は、根管治療をなぜするか、について考えてみました。
そもそも、なぜ歯の根の処置が必要なのでしょうか。
多くの場合、歯牙が虫歯に侵されそれが進行することによって歯牙内にある神経と血管が感染することにより処置が必要となります。
1965年に論文として発表されているのですが、根管内の神経や血管は細菌にさらされることで、炎症もしくは根の先に膿瘍を生じます。
当然、根管内で炎症が広がると根尖孔より歯槽骨へ炎症は広がります。この状態が根の先に炎症があると言う状態です。この膿瘍内に細菌がいるという報告もあります。この状態だと、歯周病でも言われているように、細菌が血液へ侵入するため全身疾患への関与が生じます。稀ですが、虫歯をほっておいて死亡したという報告もあります。
現代人は栄養豊富なため、このようなリスクは低いと思いますが、このような状態は歯牙が原因のため、根の治療もしくは抜歯をしなければ皮膚炎症などと異なり、治癒していくことはありません。したがって、早い段階で処置をしてあげることが最適だと考えられます。